OUTDOOR
2018年ころから、キャンプを中心としたアウトドアがブームになっています。矢野経済研究所の調査によれば、2016年に444,2億円だったアウトドア市場規模は2019年に5230億円になると予測されました。音楽フェスではキャンプを伴うイベントも多く、消費者行動や消費者心理に大きな影響を与えています。フェス参加の時だけキャンプをする人も増加し、アウトドア✕エンタメという現象を分析し、地域に落とし込む研究をしています。
FILM TOURISM
岐阜県は2021年に「ルドルフとイッパイアッテナ」、「君の名は。」、「聲の形」3作品による経済波及効果は253億円あったとしています。NHK大河ドラマで舞台となった熊本県玉名市ではふるさと納税による寄付額が4倍になっています。ドラマ、コミックス、映画などによる地域宣伝効果を分析し、消費者がどのような点を好むのか、舞台になった地域ではどうのような工夫が必要なのかなど、今までの事例を丹念に分析しナレッジとして蓄積しています。
SPORTS TOURISM
ワールドカップやオリンピックを観戦するための旅と、マラソン大会や、スキー、ダイビングなど参加するための旅、そして合宿やプロチームのキャンプなどがあります。コロナ前の2019年は沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は141億も存在しています。プロ野球チームはレギュラーシーズンの試合開催だけで200億円を超す経済効果を地域にもたらしています。スポーツを目的として旅をする人の嗜好を分析し、開催地にとって投資対効果の高い政策は何かを共に考察しています。
STUDY TOUR
発展途上国の環境は、「言語」「習慣」「宗教」「価値観」が全く異なります。こういった環境で観光をするのではなく、1箇所の孤児院や学校に複数回訪問し、子どもたちに、英語教育や、体育教育、音楽教育などを実施します。特に将来教員を目指す大学生とっては大きな財産となっています。日程や内容も参加学生の主体性に任せ、「引率者」ではなく「同行者」として学生によりそう事で、大きな学習効果が得られます。この教育プログラムの実施・評価分析と、途上国の支援を行っています。
地域活性化
住民の方は、地域の魅力に気づかない例が少なくありません。2006年に環境省は、長野県阿智村を「日本一星空の観測に適した場所」に認定しました。この効果を最大化するために、ナイトツアーや、地域通貨のスターコインなどを導入しています。この様に既に存在する観光資源や特産物を、エンタテインメントの知名度・ブランド力を使ってマーケティングしてゆく試みを行っています。